実況!催事看板の製作工程!

著名人の講演会やどこかの団体の総会などに行くと
必ず目にするのが、入場口やステージ上に掲げられている催事看板です。

催事看板はどこの看板屋さんも昔は(20 年前位かな?)手書きで作っていました。

それが今では、カッティングマシンの普及で
カッティングシートも安価になりましたので
短期の看板にもシートが気軽に使えるようになりました。

まあ、手書き職人さんの減少もあるのでしょうが、
職人さんになるまでには、何年もかかりますので・・・。

さて今回は(社)新潟県経営社協会様の催事看板です。

PCの画面で看板のレイアウトを定め、カッティングマシンでシートを切るのです。

そして切れたシートを文字の部分だけ残して剥がしていきます。

文字以外の不要な部分は「カス」と呼んでいるので、
この作業をカス取りと呼んでいます。

剥がし終わったところで今度はリタックシートを貼るのです。

リタックシートは、カッティングシート上で切った文字のレイアウトを崩さないよう、
そのまま看板に移す時に使います。

「転写用のシート」とでも言えばわかりやすいでしょうか。

貼り終わったら看板に位置を定めて貼っていくのです。

この時によく擦らないと、リタックシートを剥がす時に
一緒にシート文字まで剥がしてしまうので、細心の注意が必要です。

後は、リタックシートを剥がせば看板の出来上がりです。

最近ではインクジェットプリンタによる印刷で看板を製作する方法もあり、
これはカス取りもリタックシートもいらないのでもっと楽で、
不要なごみも低減できます。

昔はひとつひとつ文字を書いていたと思うと気が遠くなります。

さて、いよいよ設営です。

取付方法は今も昔も変わらず手作業です。

これが会場や主催者の都合で時間が決められているのです。

だから休日の時などは、朝取付て夕方引取りなどがあり非常に辛いです。

講演会や総会などの催事自体が、結構派手に盛り上がっている時も
看板屋さんは陰でこんなことをしているのだと思っていただけたら幸いです。
(陰で苦労しているのは看板屋さんだけではありませんね。。。)

設計デザイン課 佐藤